手取り14万…じゃあ正社員の最低月収は何円?日本と世界の年収も調査してみた。

最近、Twitterのトレンドで手取りの話題がやたら多いですね。

2019年10月に最低賃金も更新されました。そこで現在の正社員の最下限の理論値等を調査してみました。

日本や世界の収入など、世の中の阿鼻叫喚の絶望図をご覧ください。

最低賃金

まずこの日本の情報を整理しましょう。

なんと歴史的に日本の時給が1,000円を超えたのが今年が初だったのですね。上のtweetの画像にランキングがあります。あなたの県は何円で何位だったのでしょうか?

このランキング、面白いのは各県で値上げ額も最初の額も異なるところです。全国で統一できないのが日本の特徴なのでしょう。

このように世界では国内の最低賃金が統一されている国もあります。さらに僕が疑問視する日本の最低賃金の謎の事情は10月1日に全国で賃上げではなく、10月1日~10月6日で各都道府県で改定日程が異なってしまうのかということです。本当になぜだ・・・。(厚生労働省:地域別最低賃金の全国一覧

正社員の最低月収

月収を知るにはまず正社員の最低勤務時間を調査しなくてはいけません。

短時間正社員

そこで調べていると「短時間正社員」とか聞き慣れない用語を見つけました。調べてみるとただ、働く時間が短い正社員みたいです。ネット求人で出てきた記録はなんと週12時間が最低。

そこでの時給は1,300円とありましたので、これが理論値の最低かな?ということで計算しましょう。

1,300 (円)x 12(時間)x 4(週間)=62,400(円/月)

これの手取りはもっと低いですよね。というわけでイージー給料計算を使いました。

手取りは51,220円ですね。画像上の黒塗りはエッチな画像でした。危ない危ない。

間違いなくこれが日本最低クラスでしょう。

参考程度にTwitterで確認できる正社員であろう手取りの最低クラスは6万円台が二人おりました。みなさん控除額がやたらでかいのであくまで参考です。

普通の正社員

では、今度は一般的な正社員の最低基本給を探してみましょう。

・・・あった。あったけれど、これはさすがにギリギリの案件ですね。(2019年10月7日時点で募集中)

まず、月給から手取りをイージー給料計算を使って計算しましょう。

とりあえず話題の手取り14万円になりましたね。

この求人の最低賃金を計算した式は以下です。

計算根拠(タップして開きますが見なくていいです)
残業無し月収:121,800(円、基本給)+15,000(円、一律手当)=136,800(円/月)

年間勤務日数:365-87=287(日/年)

月間勤務日数:287/12=23.167(日/月)

勤務時間:16.5(就業時間)-8(始業時間)-1(休憩時間)=7.5(時間/日)

宮崎の最低賃金:790(円/時間)

見かけの必要最低賃金:790(円/時間)x 7.5(時間/日)x 23.167(日/月)≒ 137,265(円/月)

実際の必要最低賃金 :790(円/時間)x 8(時間/日)x 20(日/月)=126,400(円/月)※月160時間の場合

必要最低賃金残業代 :790(円/時間)x 14(時間/月)x  1.25(残業補正)≒ 13,825(円/月)
※実際の最低賃金以上に求められている残業分(余分な計算)

月間の最低限支払うべき賃金は 126,400円になりました。しかし、この求人の基本給はそれを下回る121,800円・・・。手当で最低賃金ラインは超えるのでいいのですが、果てさて。

ちなみにこのような会社、日本には山ほどあります。(法律違反のところはダメ、ゼッタイ)

正社員は労働時間上限こそあれど、労働時間下限はありません。なので、週1時間労働の1カ月とかが存在すれば間違いなく月収の正社員ワースト記録になります。

今の日本では週35時間労働の正社員の理論的な最低基本給は110,600円(月間)必要になります。(790円の時給としました)ありえないくらい低いですね。

関連して、平均年収の低いランキングなんてのもありますが、さすがに今回の求人よりは上でした。

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日本の正社員の年収の推移

それでは、現在日本の正社員の年収は上がってきているのでしょうか?

平均値は順調に上がっているようですね。正規雇用の平均年収は504万円で、非正規雇用の平均年収は179万円とのことです。

すでにみなさんご存知かもしれませんが、平均年収は統計学において実態を把握するのには少し使いづらい指標です。例えば年収200万の3人と年収1,400万の人1人いたら、平均年収は500万円になってしまいます。

実際の日本もそのような形になっています。平均値は年収が低い人のが多くても、一人が大稼ぎすると平均値が跳ね上がってしまうのです。(専門的に言うと外れ値に弱いデータが平均値です)

結局、稼いでる人が平均の底上げしているだけで、年収の低い人が多いのかもしれません。それでは、実態を把握しやすい中央値の推移はどうなのでしょうか。

中央値に関して、先ほどの年収200万が3人、年収1,400万が1人の場合、中央値は200万になります。(詳細は省きますが、こちらの方が体感的かつ母数の多いところが答えになりやすいです)

中央値に関して驚愕の次のツイートのデータ。

ご覧のように、平均年収とはかけ離れて下回っています。現在はどんな感じか、県別のデータが以下になりますが・・・300万円かろうじてまだありそうですかね?

このデータは2年前の2017年のデータなのですが、今はそれより下がってても不思議ではありません。平均で語るあたり、国民を騙そうとしているのか、統計に本当に弱いのかわからないものです。

個人の年収ではなく、1世帯あたりの年収だと以下のように推移しているとのことですので参考に。

最後にこちらは年代別と性別での中央値です。女性の格差は特にひどいものです。20代男性も200万円代なのに注目です。

世界各国の年収

世界の年収で締めましょう。日本が後進国と言われる所以がわかります。

2018年の数値ですので最新です。上位の海外で働いた方が儲かる理論唱えてもいいかもしれません。そして以下がアメリカとの中央値の比較のようです。

圧倒的敗北感がありますね。調べれば調べるほど世界に負けていました。外国で生活したくなってくる方もいると思います。

まとめ

  • 日本の最低賃金はバラバラの額で、実施日もバラバラ
  • 正社員の最低月収は6万台があったり、手取りは5万台もあり得たりする
  • ネットで求人の底辺を探そうとしてはいけない(重要)
  • 日本の平均年収は近年上がっている
  • 日本の年収の中央値は平均より低い
  • 世界の年収は日本と比べると上をみればたくさんいる

別に日本は世界的に最低レベルというわけでなく、下をみればもっとたくさんいます。けれども、やはり収入のことはどうしても気になってしまうものですよね。

感想

中央値に関して見つけた補足です。勝ち組のあなたは微笑んでください・・・。

男性の10人に1人は900万円以上・・・若者は少ないから仕方ないですよね?なんだか調べてて泣きたくなるような記事でした。

ホリエモンさんの言葉を僕は「お前自身がどうにかしないといけない問題だ」と勝手に受け取りました。ブロガーのみなさんは恐らく、同じように感じている人もいるのではないでしょうか。

どうでもいいですが、中央値調べていたら日本の統計の日(10月20日)と国の出す統計がいつもヘンテコなのを思い出しました。

副業して稼ぐ流れは現在、国内ではかつてないほどに一般的になりつつあります。これは、兼業・二重就職を会社が禁じてはいけないという雇用関係紛争での判例が流れを作る大きなポイントとなったのでしょう。今の日本においては、すべての企業において副業を禁止することも阻止することもできません

あなたも年収・収入が低いからって諦めないでください。今の日本は転職も当たり前になり、国外で働くのも一般的になり、アイデアで稼ぐのも主流とする方も多いです。

Twitterでの不幸自慢も幸福自慢も極端なものが多いですが、自分は自分、なんでもできるはずなのでぜひ色々チャレンジしていきましょう!僕も新しいことにまた挑戦してみます。

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