花粉症や風邪の市販薬が医療費控除で節税効果になる!?【セルフメディケーション税制】

花粉症で困っているあなた!お薬使われていませんか。

年間12,000円以上の薬を購入していたら、もしかしたら医療費として減税できるかもしれませんよ!

風邪の薬でも控除対象になる!

2017年1月からの新制度【セルフメディケーション税制】をご存知でしょうか。

セルフメディケーション税制

2017年から2021年までの期間限定の制度で、健康診断や予防接種などを受けている人が、特定の市販医薬品を購入したときに所得控除を受けられる仕組みです。税制対象商品のレシートが世帯で1万2000円分以上あることが最低条件で、医療費控除を受けていない場合のみに適応されます。

つまり、年間12,000円分の医療薬の購入があった場合、その①レシートと②医療費控除の明細書(保険者から送られてくる医療費通知でも可)、③最健康診断表等を保管していれば申請できる素晴らしい制度です。現在は、準備さえ整っていればわざわざ税務署に行かなくても電子申請ができるようになったため、自宅でも控除を受けられるのが良いところです。

※領収書は5年間の保管義務があります。

2020年は4月16日(月)まで確定申告が可能なので、まだお済みでない方はぜひ一度ご確認ください!

税制優遇の基準

この制度は、世界保健機関(WHO)が定義した「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」という意味のセルフメディケーションから発生しました。病院に行かないまでの病気や、症状の予防などを自分でおこない、日頃から健康管理を自身でおこなうことを指します。

日本のセルフメディケーション税制は疾病予防の取り組みを促進して医療費の増大の抑制が目的となっており、薬局やドラッグストアで購入できる医薬品「スイッチOTC医薬品」が対象となっています。

ここで一度すべての基準を一覧にしてみます。

  • 所得税・住民税を支払っている
  • 対象の医薬品を年間1万2,000円以上購入している
  • 以下のいずれかを受けている

・メタボ診断(特定健康診断)
・予防接種(インフルエンザワクチンなど)
・勤務先で実施する定期健康診断
・健康保険組合や市町村の国保等が実施する健康診断
・市町村が実施するがん検診

ARUHIマガジンより引用)

※医療費控除を受けてない場合に限る

最後に一番重要なのが、「世帯」での適応なので、配偶者である妻や子どもなどの家族も合算できるところです。きっと家庭によっては年間合計額はゆうに越えているのではないでしょうか。

さらに、申請する本人さえ上記の基準をクリアすればいいので、家族は健康診断や予防接種を受けてなくてもいいのです。面倒でも申請する価値は十分にあると考えられます。

実際の減税のモデルは以下のようになります。

例)上記条件をすべて満たした所得税率20%の父親が、対象医薬品を家族で年間5万円購入した場合

・所得税の減税額:(5万円-1万2,000円)×20%=7,600円
・翌年度の住民税の減税額:(5万円-1万2,000円)×10%=3,800円

 減税合計額:1万1,400円

上記より多い場合は、もっと減税効果が期待できます。花粉症一家であればぜひ確定申告するべきでしょう。

「スイッチOTC医薬品」対象となる商品

「スイッチOTC医薬品」は対象となる商品は現在1600以上あるとされています。

一般人にはどの医薬品が控除対象なのかよくわからない点があると思われます。そのため、厚生労働省は一部の製品にはわかりやすいように以下のようなマークをつけました。

それでも全てにマークがあるわけではないし、店頭で確認できないこともあるかもしれません。そのような場合は、QLIFEで検索をかけてください。

「花粉」や「風邪」などの用語を入れた後に、絞り込みの「セルフメディケーション税制」を押すと、対象商品が絞れます。または、お薬名を調べて絞り込みをかけても対象かどうかを確認できます。

商品の値段もあるので、だいたいの数値を推測するのにも使えて便利です。ぜひご活用ください。

簡単な確定申告 スマート申告

なんだかんだ言ってもとても面倒な確定申告。2019年1月からスマホからも申告できるようになったようです。

しかし2パターンの準備がいるのが少々厄介なところを少し説明いたします。

マイナンバーカード方式

まず、名前の通りにマイナンバーカードの発行が必要となります。次に、家電量販店などで自前で「ICカードリーダライタ」を購入するか、マイナンバーカード対応スマホを用意する必要があります。初めて聞きました。

その後、以下のパスワードを準備したらようやく申告の準備完了です。

マイナンバーカードを取得した際に市区町村の窓口等で設定したパスワード群

・利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)
・署名用電子証明書のパスワード(英数字6文字以上16文字以下)
・(初めてマイナンバーカード方式を利用する場合のみ)券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁)

逆に、これらを一回設定してしまえば次年度からは楽に申請できるようになります。

ID・パスワード方式

近くの税務署で職員による本人確認を行った上で発行する「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取り、それを入力する方法です。本人確認のために、運転免許証などの本人確認書類をお持ちの上、お近くの税務署に行く必要があります。

こちらのがシンプルな上に、毎年使えるので重宝するかもしれませんね。

セルフメディケーション税制の利用率は0.1%!

国税庁の平成29年度の報告によると、確定申告の全体人数は2197万7千で、そのうちセルフメディケーションを利用した人数はなんと2.6万人程度だったとのことです。こんな優遇制度が知られていないのは国の画策によるものもあると僕は推測しています。

とはいえ、日本一般用医薬品連合会によると国民の認知度は7割とのこと。これは本当なのでしょうか?

現在、花粉症は国民病となりました。国民の約半数近くがアレルギー症状に悩まされているということは、それだけ医薬品関連も売れていると考えられます。だからこそ、より強く推進していくべきものだと思われます。

以上の税制を受けられれば、固定出費となってしまった花粉症や風邪の薬で使ったお金が一部帰ってくるかも知れません。花粉症は今後増加傾向であることを前の記事で示しました。今後も継続が検討される制度ならぜひ覚えておきたい知らないと損する知識ですね。

日本は変な税金が多いものの、こういった税制度の控除も知られていないものが多いと僕は思います。何か使えるものがあったら積極的に取り入れていきましょう!

こんな便利なものが全く使われてないなんて、相変わらずおかしいよ日本!

その他の関連サイト

セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について(厚生労働省

令和元年分の確定申告要領(国税庁

セルフメディケーション税制(セルフメディケーション・ネット

29年分確申、セルフメディケーション税制適用者は2.6万人(TabisLand

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