日本のハロウィンコスプレがおかしいのは若者の○○離れ由来?問題点等まとめ

今回は、日本人のコスプレパーティーが過激な理由を考察しました。

調べた結果、近年のハロウィンの流行はスマホとSNSの活躍とも言えることが判明し、若者が中心となっている理由もわかりました。

そもそもハロウィンとは

秋の収穫祭死者を弔うという2つの意味合いが言い伝えられています。

かつて、収穫の季節が終わる10月31日(ハロウィン)に作物や動物を神に捧げ、暗闇の季節が始まるという流れがありました。11月1日はサウィンと呼ばれ、その前夜祭となるハロウィンでは、日本のお盆のように、死者が家族を訪ねてやってくるそうです。

そのときに一緒に、悪霊や精霊、魔女等が来てしまうため、魔除けの焚火を始めたのがきっかけでした。

仮装やカボチャのジャックオランタン(Jack-o’-Lantern)もここから派生したものだったのです。魔女やゾンビの格好同族と思わせて身を守るための仮装で、お化けを脅かすために作られたのがジャックオランタンです。

そのうち、欧米では子ども「玄関の灯りのついた家のみ」を訪問して、「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!(トリックオアトリート:Trick or Treat!)」とお菓子を集めて回る行事になりました。お菓子を集めた子どもらはパーティしたり、ハロウィンの遊びに興じて夜楽しむイベントに変わっていったのです。

しかし、日本では何故か大人がお化けと一緒くたになってコスプレと騒ぎ始める謎文化が流行しております。

日本のハロウィンイベントがおかしいわけ

ご存知、日本のハロウィンは渋谷での大盛り上がりに見られるような若者を中心とした仮装大会です。

しかしそもそも、仮装とコスプレは意味が大きく異なります。

仮装とコスプレの違い

仮装は、普段着ることのない衣装を着ることです。お姫様のようなドレスや、ゾンビのような全身の姿もそれに当たります。よく知られるところで言うと、物語のシンデレラの舞踏会などが仮装になります。

コスプレは「コスチューム・プレイ」の省略語で、アニメやゲームなどのキャラクターを演じる時によく使われる言葉です。コスプレは和製英語であり、日本で生まれた文化の1つです。警官などの制服や看護師、巫女、学生などのコスプレなどもよく知られるようになりました。

よって、コスプレは仮装の一種だと言えるでしょう。仮装もコスプレも自らが違う姿になって気分が高揚するものです。この2つの決定的な違いは、具体的な特定のキャラクターでない場合が多いのが仮装ですが、コスプレは理想像があることが多いことです。

コスプレは知名度のある個性的なキャラの見た目となり、その人物を演じることで内気を打破したり、気持ちよく浸れる開放的な精神状態になることがあります。

なぜ仮装でなくコスプレになったのか

ハロウィンといえばゾンビや魔女、ドラキュラやフランケンシュタイン、ジャックオランタン、モンスター等、暗くて怖い衣装が多い印象です。けれども、日本ではなぜかキャラクターものが多すぎる環境になりました。いったい何がそうさせたのでしょう。

一つは、もちろんアニメ大国日本の背景があります。マンガもアニメも世界でもずば抜けた人気作が多く、そして日本では国民に浸透しています。その知名度や、キャラに憧れる人間とそれを許容する人間の多さ、似た人たちの見たさ、目の保養をしたい人たち等が後押ししています。

歴史的な話をすると近代的なコスプレの広がりはやはり、アニメや漫画が発端です。さらにそれを助長したのはインターネットのようです。加えて、スマホとSNSが普及するとともに気軽に写真が公開・拡散できるようになり、現代のハロウィンのコスプレが誕生した経緯となったようです。

子どもでなく大人(若者)のが目立つ理由

日本では子どもがトリックオアトリートしに近所の家にいくことがまず、ありえません(あるけれどもかなり少数)。代わりに渋谷でコスプレした大人が酔っ払って大暴れしています。一体全体どうしてこうなったのでしょうか。

ここまで出てきたキーワードから答えはほぼ出せると思います。そのキーワード群はこれです。

・コスプレ

・SNS

・若者

1つずつ整理していきましょう。

コスプレを開始する年齢は経済的な理由や、個人的趣味であることが多いので、アルバイトができる高校生(16歳~)は特定人口の開始時期になるようです。最も人口が多いのは自由時間の多い大学生となります。年齢制限などないコスプレですが、大学4年生で一区切り、社会人になって年齢を重ねるほど人口が減っていく傾向にあるようです。(ここでは大学生≒若者=大人という体で話を進めます)

そしてSNSのユーザー層ですが、TwitterとInstagramの2つは若者の利用率が圧倒的です。画像は若者の中でまたたく間に共有され、その波紋が広がりやすいのは容易に想像が出来ます。スマホの普及が手伝って、まさに時代が現代のハロウィンを作ったのだと言えるでしょう。

もうひとつの要因としてあったのは、日本での若者の祭り離れだったと思います。

というのも、少しこれには語弊があります。正確には、若者が気軽に参加しやすい祭りが出現したからだと思います。日本では若者人口が少なくなっていき、結果的に地元のお祭りが廃れてきたように考えられています。ネット慣れした若者からすると、かったるい上下関係や、小難しい歴史は楽しさとは対極的な位置にあるようにすら思われます。

それでも若者も日本人、遺伝子の根っこにはお祭り好きのアホ遺伝子(良い意味)の血が流れています。参加しづらい年上との絡みより、全力で同年代たちとバカできる新型ハロウィンが楽しそうに映ったのではないかと考えています。

今の日本のハロウィンには先述したように、コスプレをすることで開放的な気分になることが、お祭りの高揚感を仕立てあげるのに酷似していることも挙げられます。こうなれば知らない人ともいきなり仲良しになれます。これに加えてお酒を飲めば暴れん坊の完成です。

地味な伝統的お祭りより、何やら新しくて煌びやかに見えるハロウィンの方が若者同士だけで集まりやすかったのでしょう。それにミーハーな国民性も乗じて自分たちの新文化に酔いしれている者もいたかもしれません。女の子が多いコスプレ文化も全体的な参加率向上に貢献した可能性があります。

日本のお祭り全体には日頃の鬱憤を晴らすようなストレス解放要素が見受けられます。ハロウィンもそうで、きっと若者も開放的になって思い切って発散したいのだと思います。元々そういったお祭りの参加率が低い若者たちの行き先がハロウィンだったのかもしれません。

しかし、そのハロウィンの流行の火付け役となった要因はいったい何だったのでしょうか。何が若者に火をつけたのかを調べてみました。

日本のハロウィンの歴史と規模

2019年10月(令和元年)、やっぱりハロウィン時期は渋谷のニュースでメディアがざわつきました。そのハロウィン、何がどうなっていったいこんなヘンテコな進化を遂げたのでしょう。そこで、歴史上の年表のようなものを作成してみました。

1970年代 キデイランド原宿店がハロウィン関連商品の販売開始

1980年代 「機動戦士ガンダム」でアニメブーム。コスプレイヤーが増え始める

1983年  キデイランド原宿店がハロウィンの催促イベント開始

1997年  東京ディズニーランドでハロウィンイベント開催

2000年頃 渋谷のスクランブル交差点に仮装した人の集合が見られる

2002年  ユニバーサルスタジオジャパンでハロウィンイベント開催

2003年  世界コスプレサミットが開催

2006年頃 食品会社もハロウィン商戦へ参入、CMを放送する

2009年  東京ディズニーシーでハロウィンイベント開催

2010年頃 スマホやSNSの普及で爆発的に人が集まる(警察や機動隊など出動)

2018年  軽トラが倒される事件で世間の話題になる

2019年  渋谷でハロウィン対策でお酒禁止運動

なるほど、スマホの影響は大きそうですね。ディズニーランドなんかは毎年リピーター率が増えてるいろんな意味で夢の国ですから、じわじわと年月かけてハロウィンを認知させていったに違いありません。ユニバも同じでしょう。次に、関連しているだろうスマホの普及率を調べました。

2012年の20年代のスマホ人口が80%越えたあたりは、かなりハロウィンコスプレの文化が広まっていそうですね。お手軽に写真を撮ってアップロードできる文化の始まりが周知を手伝ったのでしょう。かわいい女の子の写真は男女ともにウケがいいのも理由としてあったはずです。次はそのスマホの拡散ツールとなるSNSの利用者数推移です。

参照:ICT総研 SNS利用動向に関する調査

SNSの利用率がグラフのように伸びているのだとしたら、ハロウィンイベントを始めた若者たちが毎年続ける限り、ハロウィン人口は増えていくことになりますね。参考までに、自著のGoogle Discoverの記事にあったように、Twitterのアクティブユーザーは4500万人(2019年8月月間)です。

では、最後に本題のハロウィンの市場規模をみてみましょう。

ハロウィンバレンタインデー
2012年約805億円約1,380億円
2013年約1,005億円約1,310億円
2014年約1,100億円※天候異常により不明
2015年約1,220億円約1,250億円
2016年約1,345億円約1,340億円
2017年約1,305億円約1,385億円
2018年約1,240億円約1,300億円

ハロウィンの経済効果はどれくらい?市場規模や推移、豆知識まとめ!より引用)

この市場規模から、参加者数を想像できるのではないかと考えられます。近年は何か原因があって伸び悩んでいるようですね。気温や台風などの災害が関連していると引用記事には記されています。また、お金をかけなくて楽しめるイベントという風に捉えられているともありました。

日本のハロウィンの問題点

ご存じのように、ゴミを撒き散らし、市民が暴徒化する傾向にある日本のハロウィンです。悪いところは目立ちやすく、いいところなんて消え去ってしまうほどのマナーの悪さが知られています。

2018年に起きた有名な渋谷軽トラ事件。動画を見ると良識的な人間は腹が立つこともあるでしょう。

このような暴徒化はお酒だけが原因ではないと思われます。止める人間もいなければ、楽しんで動画を撮る輩たち。「ノリでやってしまった」で済むような自制心のなさ。こんな人たちはこの国には腐るほどいるのだと思います。

この国の人たちは元来、近所付き合いも盛んで人の繋がりや礼儀を重んじていました。それが時代とともに関係は希薄になり、今やほとんどの人がまともに挨拶する相手が極わずかという有様です。派生して、隣の人の名前も知らなければ、他人であれば関係ないという風潮が強まっていると感じられる始末です。そりゃ、昔から他の地域の人を除け者扱いするような人種だったかもしれませんけれども。

国民教育的な話になってしまいますが、大事な人だと思えれば、敬う心が残っていればこんなことは起きません。やっていいこと悪いことを語る前に、今一度、赤の他人を大切にできるかどうかその心に聞いてほしいものです。けっこうな数の人が「どうでもいい」と思ってしまっているような気がします。

いかにサッカースタジアムで掃除する国民性が世界に広がろうとも、公共の場を荒らしていてはいけません。若者たち全員が悪いわけではないのに、一部のせいで善良な子も仲間に思われてしまいます。本当にこれを止めたければ、勇気を持って注意する人も増えるべきだと思います。それができないのがこの国の弱さです。

これは若者が悪いという話でもないと思います。恐らく模範的な行動を示すべき年上の方々の潜在意識からそうなのですから。その根拠は次世代に正しい考えを伝達できていないことになります。「自分たちはこんなことしなかった」は、これからの人を正しい方向へ導く力にしていかねばなりません。

特に、お祭りだから汚してもいい特別な日なんて、そんな他人事のように考えている若者が目立ちすぎです。自分さえよければ関係ないという方はおうちで騒いでてほしいものです。このままだと、もし新しい類似した祭りが出来たとしたら、同じように何らかの問題が出てくると考えています。

自論が長くなりました。マナー教育も大事ですが、嫌悪感なく良識を一生涯、根付かせる運動も考えていかなければいけないのかもしれませんね。最近はその場しのぎな形骸的マナーも多いですので。

まとめ

  • ハロウィンは秋の収穫祭と死者を弔うという意味のあるお祭り
  • 海外では子どもが、日本では大人が楽しむイベントになっている
  • 悪魔や魔女や精霊に同族と思わせて身を守るために仮装の文化が始まった
  • 日本はアニメや漫画とスマホとSNSのミラクルコンボでコスプレハロウィンが誕生した
  • 若者の祭り離れと新たな自分たちのお祭り感がハロウィンを一層盛り上げた可能性がある
  • 現代のハロウィン祭りは2000年代から確認されているが、2010年頃に爆発した
  • 国内特有のハロウィンの問題は国民性の一部が露呈した形で、国民の意識改革が必要かもしれない


参考サイト

コスプレのルーツと歴史

コスプレイヤーなら気になる何歳までコスプレはできるのか

集客にSNSを使いたい方へ、各SNSのユーザー層を徹底分析

なぜ若者は祭から離れていくの!?来場者数日本1の博多祇園山笠を取材しながら考えた

日本のハロウィンはいつから定着した?きっかけは商業戦略?!

ハロウィンでの日本での歴史は?海外との違いは?

日本文化研究ブログ ハロウィンはいつから日本に定着した?起源と歴史。海外との違いとは?

感想

子どもの頃、カナダに住んでいてハロウィンを経験しました。静かな夜に、お邪魔してお菓子をいくつか頂いた記憶があります。ほとんど賞味期限切れでした。海外では賞味期限はさほど重要視されていないので普通なんですが、絶対ハロウィン用のお菓子が余ったら毎年使いまわしてる、と幼心に思ったものです。

ハロウィンの時専用の遊びがあり、水の中に落ちたリンゴを頭を水に沈めてキャッチする遊びや、魔女の帽子に輪投げするゲーム、蜘蛛の糸のように張り巡らされた道を通るゲーム、何入ってるかわからない箱に手を突っ込んで触るやつ、スプーンにピンポン玉乗せて運ぶゲームなどやったことがあります。

確か先生が僕に文化を教えるために部屋をゲーム用にセッティングしてくれたのだと思います。めちゃくちゃ懐かしいです。僕も甥っ子がハロウィンでお菓子をねだってきたら、賞味期限切れたチョコレートを用意したいなと思っています。

あと、もしコスプレできるならみかんのお面とか欲しいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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